精子バンクの選び方

​複数の精子バンク、精子提供サイトの中から、どのような点に気を付けて精子バンクを選ぶべきか、今までの事例を交えながら説明します。

なぜ良い精子バンクを選ぶ必要があるのか

なぜ良い精子バンクを選ぶ必要があるのかというと、残念ながら良くない精子バンク、精子提供があるためです。

精子提供は以前より玉石混合でしたが、Twitterで簡単に精子提供を発信することが可能となったため、十分な知識がないまま精子提供を標榜する方が急激に増えています。

良くない精子提供を受けられて、困られた方もいらっしゃいますし、とても大きな問題に直面された方もいらっしゃいます。こちらの情報がそのようなことが起きない一助となればと思います。

精子提供者(精子提供ドナー)が適切か

精子提供ドナーの適切性には二つの観点があると思います。一つはドナーの社会的な観点、もう一つが遺伝的観点です。

社会的観点として重視するべきなのは、もし将来お子さんが成長されたとき、精子提供ドナーを知りたい、会いたいと思った時、会ってくれるかです。当精子バンクでは、お子さんが希望される場合にはお会いする方針で活動をしています。

一方の遺伝的観点として、精子提供ドナーを標榜する方の中には、学歴が高くない、身長が低いなど、遺伝的要素としてはあまり望ましくない方も存在します。このような方は特に精子提供仲介サイトに多くいらっしゃいます。また、外国籍であることを隠して活動されている方もいらっしゃいます。

何をどこまで重視されるかは精子提供を受ける方の価値観にもよりますが、生まれてくるお子さんがよりチャンスの多い、幸せな人生を送ることを希望される場合、重視する必要がある部分ではないでしょうか。

当精子バンクの精子提供ドナーのプロフィールを確認されたい方はこちらをご覧ください。

​妊娠・出産・子育ての方針に合っているか

ある程度実績のある精子バンク・精子提供サイトは提供に関するポリシーを持っています。そのポリシー自体には善悪はなく、提供を通じた経験から築き上げられたものと考えています。

とはいえ、そのポリシーがご自身が考えている方針と合っているかについて、重視する必要があります。

例えば、病院を利用したAIDを希望している場合に、病院での提供に対応している精子バンクを選ばなければなりません。

また、生まれてきたお子さんとの接し方のポリシーが一致しているかは最も重視していただきたい点です。精子提供で生まれてきたお子さんには、年齢に合わせて提供の事実は話していくのが良いというのが欧米だけでなく、近年の日本のコンセンサスです。昔のように20歳になった時にいきなり話すのは精神的ショックが多く、うつ状態になってしまう方もいらっしゃいます。また、自分の遺伝上の父親に会ってみたいと思われる方がほとんどです。その際、お子さんに会ってくれるかは非常に重要です。精子バンク コウノトリでは、親御さん、またはお子さんが希望される場合には、お子さんとお会いするポリシーで活動を行っています。

精子バンクの運営が安定しているか

最近非常に若い、中には学生の提供者の方が出てきました。

​病院を介した匿名の精子提供の場合、病院が精子バンクの運営を行っていることになりますが、精子バンク・精子提供サイトの場合は基本的に提供者が運営しています。

​あまり若い方の場合、自身の環境・考え方が変わりやすく、例えば将来お子さんとお会いする約束が守られないなどの可能性があると考えています。一方、病院を介した精子提供の場合、お子さんが精子ドナーのことを調べたり、会ったりすることはできません。

運営期間が短い精子バンク・精子提供サイトの場合、急に活動を終了し連絡が取れなくなる可能性が高いと考えられます。

民間の精子バンクは​営利企業でないため、運営の不安定さはある程度避けられない問題ですが、念頭に置いておくと良いと思います。

そもそも精子提供を受けられるのか

根本的な問題として、精子提供を受けられない精子バンクがあります。今のところ悪意によることは少ないようなのですが、約束をしたのに受けられなかったという話は何度か聞いたことがあります。中には交通費を振り込んだのに受けられなかったという話もありました。主な理由は以下のようなものです。

・精子提供活動がどのようなものか分かっていない

精子提供はお子さんが欲しいという強い希望に応える活動です。その強い希望に応える覚悟や、一度の提供で上手くいかなかった場合でも希望されれば続ける必要があること、生まれてくるお子さんに対して、一定の責任を負っていることなどを深く考えずに活動を始めてしまうと、提供の直前に連絡が取れなくなってしまうことがあるようです。

・精子提供の仕組みがない

複数の精子提供者を登録している精子バンクがいくつかありますが、提供を受けることを希望される方に登録者の連絡先を知らせるだけの仲介サイトというのが実態です。その場合、精子提供者は精子提供がどのようなものかそもそも分かっておらず、提供につながりにくいです。

因みに、信頼できる複数の方を組織化し、精子バンクとして運営するのはボランティアではほぼ不可能で、海外の精子バンクのように営利企業の形態をとる必要があると考えています。

・仕事との競合

現在日本には営利団体・営利企業による精子バンクはありません。このため、提供者は本業を持っており、本業とのスケジュール調整が難しい場合があります。きちんとした仕事をされていている方はドタキャンをされたりはしませんが、仕事の都合で希望される日にちでの提供が難しい場合があります。本業との調整が必要なのは当精子バンクも同じです。

・精子提供の予約が一杯

精子提供ドナーが一定期間で提供可能な希望者の方は当然ながら限度があります。そのため、提供の順番待ちとなっている場合もあります。それだけ複数の人に信頼されているという証とも言えますが、希望する時期に提供を受けられないデメリットとの検討が必要な事項です。

精子バンクの選び方のまとめ

現在の日本では精子バンク・精子提供サイトを利用する以外にお子さんを持つ手段がない方は多数いらっしゃいます。

生まれてくるお子さんの幸せにもつながる良い精子バンク・精子提供サイトをご選択されてください。

​精子提供カウンセリングを受けたい場合や、精子提供を希望される方は、お気軽にお問い合わせをお送りください。